2015年版「中小企業白書」（中小企業庁）では、中小企業・小規模事業者が持続的に発展していくためには、地域固有の「地域資源」を活用した地域経済の活性化に向けた取組や、地域の需要を支える地域住民が生き生きと暮らしていくための取組等が不可欠である、と報告されています。多くの自治体では、地域産業の発展、地域活性化のために様々な産業振興事業が行われていて、「マイ広報紙」で“産業振興”というキーワードで検索すると500以上の記事が表示されます。そこには行政と企業のみならず、大学や市民との協力による事業が数多く見られます。

今回は、産業振興関連の記事のなかから神奈川県大和市「広報やまと」平成28年1月15日号の“第5回やまと得する街のゼミナール”を取りあげます。このゼミナールは、市内の商店主さんたちが講師となって、テーマを決め専門的な知識やコツを教えてくれる少人数制の講座です。ホームページを見ると原則無料で2月1日から29日にかけて「学ぶ」「つくる・食べる」「健康・きれい」の3つのカテゴリーの全50講座が開催される予定となっています。これまでの参加者の98％が“満足”した講座だそうです。大和商工会議所ホームページには、開催予定の講座の詳しい案内が掲載されています。

このゼミナールは、商店主さんたちにとっては直接市民の方にPRできる機会でもあり、参加する市民の方には商品やサービスに関わる知識を学ぶことができる機会でもあります。このような講座は、お互いにメリットがあり信頼関係づくりにはとても有効な方法だと思います。自分が住む街にもこのような講座があるか確認してみたくなりました。

☆今回紹介した神奈川県大和市のイベントキャラクターは「ヤマトン」です。

第5回やまと得する街のゼミナール