地域の人たちの念いが込められた黄色い帽子と防犯グッズ
警察庁の統計によると、小学校低学年の交通事故は5月以降に増加する傾向にあり、時間帯では「午後4~6時」が34.1%、「午後2~4時」が30.5%で、下校時間以降に6割以上が発生しているそうです。5月は学校にも慣れて友達も増え、交通ルールが身についていないなかで、子どもたちの行動範囲が広がることが一因と言われています。また、子どもが被害者になる犯罪も、依然として高い水準にあるようです。この時期には、自治体の広報紙に「春の全国交通安全運動」の記事をはじめ、地域での交通安全や防犯に関連した記事が数多く掲載されています。
今回は、そのような記事のなかから茨城県行方市「市報なめがた」No.129(平成28年5月号)の「新入学児童の交通安全を願って JA共済連茨城が交通安全帽子を寄贈」「子どもを犯罪から守る 防犯グッズの贈呈」の二つの記事を取りあげます。最初の記事は、JA共済連茨城から平成28年度の市内の新一年生に交通安全帽子(黄色い帽子)が配布されたという内容です。二つ目の記事は、行方警察署および行方地区防犯協会から「いかのおすし」(※)の下敷き・クリアファイルが、常陽銀行から防犯ブザーが新一年生に配付されたというものです。新一年生にとっては、正しい交通ルールや交通マナー、通学途中の危険などを理解することは大変です。このような機会に交通ルールや防犯グッズの使い方など、親子で一緒に確認することが大切だと思います。
多くの自治体にとって、“安全・安心”は重要な政策課題のひとつです。どの地域においても、自治体のみならず、地域の多くの人たちが子どもたちの安全・安心のために努力をしています。子どもたちには、事故や犯罪にあわず安全に1年間を過ごしてほしいと思います。
※「いかのおすし」とは、知らない人に声をかけられたときに、「いかない」「のらない」「おおごえをだす」「すぐにげる」「しらせる」の頭文字をとったものです。