【働く女性の注目記事】身近なところでできる国際化とは?
千葉県松戸市の市長が「国際化」をテーマに、2件の取り組みを紹介していました。45年前に同市の中学生がオーストラリア大使館に「ユーカリの種がほしい」という手紙を出したことがきっかけで、松戸市と豪州のホワイトホース市が姉妹都市になり、長期にわたって交流が継続していること。もう1件は、世界の若手芸術家が松戸に滞在して作品を制作する取り組み「パラダイスエア」が4年目を迎え、国内外の芸術家と市民が交流する機会となっていること。どちらも市民と異文化の人々との交流や相互理解を促す興味深い取り組みだと思います。
国の施策により日本を訪れる外国人の数は右肩上がりに増え続け、短期や長期にわたって日本に滞在している外国人を見かける機会も増えました。日本政府観光局によると、2016年4月の訪日外客数は208万人以上、前年同月比18%増だそうです。瀬戸内海の島々を舞台とした瀬戸内国際芸術祭をはじめ、松戸市のように芸術をきっかけに外国人を誘致し、市民との交流やその土地の魅力を深める事例も増えています。
他の広報紙では、夏休みに在日留学生を受け入れるホームステイ先を募集する記事、在日外国人に日本語を教えるボランティア募集の記事なども見かけました。国際化というと、以前は日本を出て海外旅行や留学へ行くことに意識が向かいがちでしたが、異文化の人々との交流こそが相互理解、国際交流の最初の一歩になると思います。各自治体で、多文化フェスタや食にまつわるイベントなども企画されています。気負わずに、まずは身近なところでできる交流を実践していきたいですね。