え⁉ にんにく卵黄って作れるの? 本場・鹿児島の生活の知恵を知る!
鹿児島県志布志市の広報誌『市報しぶし 平成28年7月号』のコラムに、ふと目が留まりました。「田舎のたしなみ。」。なんとも素敵なタイトルです。
さて、どのような「たしなみ」かというと…。今回は「にんにく卵黄」の作り方の紹介でした。最近、健康食品としてすっかり有名になった「にんにく卵黄」。都会で暮らす私にとっては工場で作られ、宅配便で家に届くイメージだったので、「え⁉ 家で作れるの?」と驚いてしまいました。「にんにく卵黄」は、この地方の農家で伝承されてきた食品で、家庭の味、地域の味だったのですね。そう聞いて、がぜん興味がわいてきました。暑い地方です。夏の農作業はさぞ大変でしょう。その体のだるさ、疲れをとるために、長年親しまれてきたのですから、これは「秘伝」ではないかと。
でも作り方は、拍子抜けしてしまうほど、いたってシンプル。材料もにんにくと卵黄だけ。私でも作れそうです。それでいて約1年、保存可能とか。これぞ生活の知恵ですね。詳しくはぜひコラムをご覧になってください。
この情報を提供された志布志市の生活研究グループは、こうした農村漁村で暮らす人々の生活の知恵を研究し、伝承しているのだそう。少子高齢化でお年寄りが増えている一方で、核家族化により、古くから伝わる生活の知恵を後世に伝える場は限られています。地元の若い人も、このコラムで地元の伝統を知ることもあるのでしょう。いわんや都会の人をや。その地方の生活の知恵を知る機会など、まずありません。
最近、銀座などでも各地方のアンテナショップをめぐって楽しむ人が増えています。おかげでその地方の名産は手に入るようになりましたが、なかなかその地方の知恵を知る機会はありません。その地方のものを、その地方ならではの知恵で活用できたら…生活がより豊かになりそうです。コラム「田舎のたしなみ。」は、都会に暮らす人も必読ですね。このコラムを読んで、私も今度鹿児島県のアンテナショップに行ったら、鹿児島のパワー溢れるにんにくと、新鮮な卵を買おうと思います。