最近の家族旅行のトレンドは“テーマのある旅”…宇宙を学ぶなら能代
最近の家族旅行、ちょっとばかり事情が変わってきているようなのです。どう変わってきてるかって? 以前のように、癒しを求めて、さあ旅行に行くぞー!という感じではなく、修学旅行さながら、時間をかけて事前学習をして出かける「テーマのある家族旅行」というのが、どうもトレンドのようです。
私の周りでも、こうした「テーマのある家族旅行」をしているファミリーが、今年の夏、何組もいました。例えば、毎年世界遺産を巡る「世界遺産の家族旅行」、恐竜が発掘された地域を訪れる「太古に思いを馳せる家族旅行」、復興を見届ける「東北沿岸を行く家族旅行」…などなど。家族旅行が子ども自ら学ぶという学習の動機づけになるだけでなく、自由研究も完成してしまう、一石二鳥の旅となるようです。
秋田県能代市の『広報のしろ 平成28年8月25日号』には、こうした「テーマのある家族旅行」にうってつけのテーマが特集されていました。題して「特集 希望をつなぐ 宇宙と能代」。私は知らなかったのですが、能代市は宇宙開発と縁が深いのですね。これまでの歩みと、これからのことを十分に紙面を割いて、しっかり書かれていました。こうした宇宙と縁の深い街は能代市だけでなく、ほかにも北海道大樹町、岩手県大船渡市、宮城県角田市、 長野県佐久市、神奈川県相模原市、鹿児島県肝付町などがあり、こうした市町村とともに『銀河連邦』をつくっていることも知ることができました。宇宙に興味のあるお子さんなら、世界遺産めぐりの様に、毎年銀河連邦のどこかの町を訪れる「銀河連邦巡りの家族旅行」をしても楽しいかもしれません。
学校では、「調べ学習」をする機会が増え、子どもたちも、自分の興味のあることを、自分で調べ、まとめて発表する…ということに慣れてきました。家族旅行も、せっかくのいい機会。子どもたちの知的好奇心を育み、学ぶ場としたいと思う家族が増えるのも自然な流れなのかもしれません。
家族旅行にテーマをもって挑む家庭が増えるとなれば、観光の誘致の仕方も、変わってきそうです。また、企画時期もどんどん早まるでしょう。もう来年の夏休みの家族旅行の「テーマ」選定の情報収集は始まっているかもしれません。