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【働く女性の注目記事】実用的で合理的な美しい布、ふろしきの魅力。


岩崎 美穂

2016.09.07 市報にいがた 平成28年8月28日 2583号 新潟県新潟市

突然ですが、皆さんはふろしきを使っていますか。「たしかあったはず」と家のどこかにしまいこんだままの方もいるのではないでしょうか。私も偉そうなことは言えず、衣類を包んだり、冠婚葬祭の時に使ったりする程度の利用法しか知りません。

市報にいがた8月28日号に「旧小澤家住宅 ふろしきの包み方講座」という記事が載っていました。旧小澤家とは、江戸時代後期より明治期に、北前船などの回船が集まる港町・新潟で栄えた豪商です。その小澤家の店舗兼住宅は当時の様子がほぼそのまま残されていて、現在は新潟市の文化財として一般公開されています。そんないにしえを感じられる素敵な空間で、ふろしきの包み方講座が開かれるというのです。ふろしきの活用法・魅力を再認識するチャンスですね。

ふろしきは、日本人の知恵と美意識がつまった伝統文化です。どんなものでも包むことができる優れた実用性があり、使い終わったらたたむだけで、かさばりません。そして何回でも使えるので合理性があり、いにしえより続くエコロジーといえます。スーパーのレジ袋軽減などですっかり定着したエコバックは、みなさんも一つは持っていますよね。そのエコ心にふろしきをプラスしてみるのはいかがですか。

日本の文化は「クール・ジャパン」として世界の人々からも注目されています。私も日本人としてもっと伝統文化に目を向けていく手始めに、まずはふろしきを活用してみようと思います。そしていつか、友人宅を訪れる際の手土産のワインをふろしきに包んでいくなど、こじゃれた雰囲気で使いこなせるようになりたいものです。

 

旧小澤家住宅 ふろしきの包み方講座

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