貸し出し無制限
「~まつり」というと、山崎製パンの「パンまつり」を想起してしまうのですが、今回取り上げるのは、秋田県能代市の「秋の図書館まつり」です。
読書の秋というくらいですから、図書館も張り切って、まつりを開催するのでしょうか。
広報紙の記事を見ると、「秋の図書館まつり」には、図書館での各種イベントだけではなく、商店街での「本のリサイクル市」まで含まれています。その他、スタンプラリー・おはなし会・映画上映会といったイベントの開催告知がなされていますが、興味深い点は別にあります。
「読書の秋! 全力応援キャンペーン」と銘打って、10月22日(土)~11月3日(木・祝)の期間中、貸し出し冊数が無制限にされます。
これは公共の図書館としては、思い切った取り組みだと思います。ただ、本好きには堪えられない企画だと思います。好きなだけ本を借りたいという希望を叶えてくれるのですから。
昨今は、図書館業務も事務事業評価の対象なり、利用者数や貸出数などが厳しく問われているという事情もありますので、あるいは、この貸し出し無籍限を利用して、貸出数をかさ上げしようとしているのかもしれませんが、そういう穿った見方をせずに、純粋に借りたい本をたくさん借りられる良い機会と捉えたいところです。
能代市の図書館では、通常は一人10冊15日間の貸し出しを行っていますが、この無制限という機会が利用されて、たくさんの本を借りられることを願ってやみません。