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秋田県八峰町の元気な企業が作る「理想の豆腐」が気になる!

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2016.10.17 広報はっぽう 2016年10月号 秋田県八峰町

仕事柄、地方に行くことが多くなる秋。私の密かな楽しみは、地元のスーパーを覗くことです。そこには空港や駅のお土産物屋さんにはない、「地元の味」があるからです。最近の大ヒットは、沖縄のスーパーで出合った島豆腐。地元企業が作る島豆腐は驚くほど多種多様で、数種類買って帰ったのですが、どれも味に違いがあって、家族で大いに盛り上がりました。

ここのところ物流や情報が発達し、何でも都心で手に入るような錯覚に陥りますが、まだまだ知らない「おいしいもの」が地方にはあり、地方独自の文化の中でそうした「おいしいもの」を作り続ける企業が多数存在するのだと、毎回思い知らされます。

そういうわけで、私にとって各地をめぐって地元の「おいしいもの」を探すことは地方出張の大きな楽しみなのですが、今回は都心に居ながらにして、気になる情報をゲットしてしまいました。秋田県八峰町の広報紙『広報はっぽう 2016年10月号』に掲載されていた松岡食品の記事です。

松岡食品は昭和25年に創業して以来、66年間豆腐を作り続けている地元の元気な企業なのだとか。豆腐やおからドーナツなどの製造・販売・出荷をされているのですが、その豆腐作りに使われる大豆、水、にがりなどは、ほとんど町内のものを使用しているのだそう。同じ地域の素材…もうそれだけで、おいしそうです! そして商品の包装には、「ライバルは自然」というキャッチフレーズ。無添加にこだわり、自然の味を引き出した理想の豆腐を作りたいという思いが伝わってきます。

秋田県八峰町といえば、世界遺産としても有名な白神山地で有名な場所。その世界に誇る自然がライバルの豆腐って、どんな味なのでしょう。俄然興味がわいてきて、「松岡食品」をインターネットで検索すると…会社のサイトを発見! なんと通販で手に入れられるではないですか!

地元のスーパーを訪ねて、うろうろしながら「おいしいもの」を発見するのも楽しいですが、今やインターネットの時代。ちょっとした情報の取っ掛かりがあれば、こうして都心にいながら各地の「おいしいもの」を見つけ、手に入れることができるのですね。さてさて、湯豆腐のおいしい季節になってきました。時代の恩恵にあやかって、通販で手に入れるか…。秋田出張の機会を窺うか…。文明とアナログな楽しみの間で心が揺れる、食欲の秋なのでした。

 

シリーズ クローズアップ はっぽうの元気な企業vol.10

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