老後のUターンの参考に…故郷の財政状況をチェック!
マイ広報紙でついに発見した、生まれ育った神奈川県横須賀市の広報紙を、今回はじっくり読んでみました。
まだ両親が横須賀市で暮らしているとはいえ、帰郷するのは年に数回程度。帰るたびに、変わっていく故郷の姿に驚くことも多く、「知らなかった」ことが、年々増えています。
今回の『広報よこすか 平成28年12月1日号』でも、久里浜港事業用地に新たな店舗や工場がオープンする予定という話が取り上げられていました。久里浜中学出身なのに、そんな土地があったのかも定かではないくらい…まさに浦島太郎状態です。「おすすめイベント情報」に掲載されていたイベントの開催場所、「ヴェルニー公園」「ヴェルクよこすか」も知りませんし、「追浜駅前デッキ集合」と言われても、追浜駅前にデッキなんてあったっけ…?という状態。
いや、これはまずい…と気が付いた次第です。というのも、子どもたちの独り立ちも見えてきた昨今。老後を必ずしも東京で過ごさなくてもいいのかな、故郷に帰ってみようかな、などと考え始めていたからです。今の横須賀は、住みやすいのか…。昔、自分が抱いていたイメージと違っていないのか…。広報誌を見ている中で、「知らないこと」と出合うたび、不安を覚えている自分がいました。
そんな中、目に留まったのが「財政状況をお知らせします~平成27年度決算版財政白書を作成しました~」という記事。難しい財政状況をわかりやすく、ポイントを絞って伝えてくれていました。社会保障費は今後も増えていくことが予想される一方で、これまで減少傾向にあった「市税」が増えたこと、財政基本計画で設定した数値目標を全て達成することができたことなどが読み取れ、ああ、横須賀は頑張っているのだなと、少し安心できました。
少子高齢化が進む中で、どの自治体も財政が苦しいといわれています。自治体が破たんすることにでもなったら、当然、市民はその影響を受けます。Uターンの漠然とした不安は、故郷の姿の目に見える変化だけでなく、こうした将来の変化への不安もまた含んでいたのかもしれません。
インターネットで読んだ故郷の広報誌は、望遠鏡のように、遠く離れた懐かしい地の今の姿を見せてくれると同時に、安心を与えてくれました。いざ故郷に帰らん…というときに当惑しないように、新名所だけでなく、いろいろな横須賀を知っておきたいと思います。