雪の心得を、雪国の広報紙に学ぶ!
大学時代にスキーに行った時のことです。深夜バスで新宿を出て、何時間たったことでしょう。眠い目をこすって、窓の外を見ると、そこはすでに白い世界でした。暗闇に白い吹雪が吹き付け、視界は遮られています。そんな雪の山道をゆっくり、ゆっくり進んでいくバス。私は心配になって、それから到着までずっと目を覚まして、白く煙った窓の外を眺めていました。
到着時間が大幅に遅れはしたものの、私たちは無事到着。しかし自家用車で来て、現地集合するはずだったはずの友人たちは、途中の雪道で立ち往生し、結局到着することはできませんでした。一歩間違えれば、若気の至りといって片づけられない、命にかかわる事態だったのです。
山形県三川町の『広報みかわ 平成28年12月15日号』には、「雪道走行の心得」「もしも吹雪で車が動けなくなったときは」「除排雪マナーのおねがい」といった雪関連の記事が掲載されていました。私のような雪の降らない地方出身者にとっては、知らないことばかりです。
例えば、車内を暖房しながら救助を待つ場合、排気口が雪に埋まると車内に排気ガスが逆流して一酸化炭素中毒になること。そうしたことを避けるためには排気口付近を除雪したり、風下側の窓を少し開けて換気したりすること…など。
また、深夜出発でスキーに行く人には、除雪作業が早朝3時半過ぎから始まっていることや、その除雪車両の通行を優先するのだということも、知っておく必要があるでしょう。
ほかにも雪情報が得られるサイトやラジオの交通情報が一覧表になっていました。
雪はきれいで、楽しいスポーツも提供してくれますが、一歩間違うと命を落としかねません。雪国の広報紙には、雪を楽しむ前に知っておきたい知識や知恵があります。雪になじみのない地域の人たちも、大いに参考にすべきかもしれません。