議員は年賀状が出せません
先週は自治体広報紙における新年のあいさつを取り上げましたが、今週も引き続き同じテーマを取り上げたいと思います。
今週紹介するのは和歌山県上富田町の広報紙です。
上富田町の広報紙には、「議会のあいさつ」という記事が掲載されています。議長と副議長、そして全議員の連名での新年のあいさつなのですが、あいさつ文には、「公職選挙法に基づき、議員は年賀状などのあいさつ状(答礼のための自筆によるものは除く。)を出すことを禁止されておりますので、本紙上をもって年賀のごあいさつに代えさせていただきます。」とあります。
一般的には知られていないことかもしれませんが、この文章にもあるように、議員が年賀状などのあいさつ状を出すことは公職選挙法で禁じられています。ただし、これも上記の文章にもあるように、送られてきた年賀状に対して自筆で答礼を出すことは認められています。
「あの議員は、年賀状も出してこないなんて失礼だ」と思う人もいるのかもしれませんが、実際には議員側から先に年賀状を出すことが出来ないのです。
全ての住民が公職選挙法に通じているわけでは当然ないので、この上富田町の広報紙にあるような挨拶の仕方は大変理に適っていると思います。