【働く女性の注目記事】めざすのは、心をつかむプレゼン力!「ビブリオバトル」
みなさんは、「ビブリオバトル」という言葉を聞いたことがありますか?
バトラーと呼ばれる発表者がおすすめしたい本の魅力を5分以内でプレゼンし、聴衆による投票で「一番読みたくなった本=チャンプ本」を決めるという書評合戦のことで、図書館を中心に世代を問わず広がりを見せています。
先月も福岡県那珂川町図書館で「ビブリオバトル」が開催され、5人のバトラーが熱い対決を繰り広げました。聴衆の心を最もつかんだのは、「ニワトリと暮らす」という本を紹介した小学5年生の男の子。好きなニワトリの品種や卵のおいしい食べ方など本の特徴を分かりやすく伝えたうえで、最後には「命の大切さを知ることができる一冊」と締めくくり、素晴らしいプレゼンを見せたそうです。しかも彼は前大会優勝者。きっと普段からビブリオバトルを意識し、読んでまとめる力を付ける努力をしていたのかもしれませんね。
面白い本を読んだ時、誰かとその良さを共有したくなったことは誰にでも経験があることと思いますが、それを読んでいない人にも分かるように話すという行為は大人でも難しいもの。ビブリオバトルではさらに聴衆を飽きさせず、興味をそそるようなプレゼンをたった5分でやらなければいけません。
教育現場でも近年、主体的・能動的学習=アクティブ・ラーニングを取り入れる学校が増えており、プレゼン力の重要性が高まってきています。「ビブリオバトル」は、情報共有やコミュニケーションツールとしてだけでなく、自ら発信し相手の心をつかむ訓練ができる場。まさに、「プレゼン力」を付けるのにぴったりの機会ではないでしょうか。