八王子市の広報にこんな記事を見つけました。「くちコミ隊と行く『八王子まつり体験ツアー』」。八王子まつりは毎年8月に3日間にわたって行われ、夜の甲州街道を巡行する山車どうしの「ぶっつけ」（お囃子の競演）や神輿渡御、太鼓合戦など見どころ満載のお祭りです。
そのお祭りに先立って、くちコミ隊の案内で和太鼓やお囃子を体験できるといいますが、ここで私は「くちコミ隊」が気になって調べてみました。

正式名称は「八王子くちコミ隊」。八王子をこよなく愛する方々が集まって、くちコミ情報をもとにとっておきのお店やイベントを取材・紹介しているのだそうです。メンバーは会社員、在宅ワーカー、公務員、主婦、自営業と昼間の顔はさまざま。性別も年代も関係なく、八王子の楽しみ方を伝えたいという思いでつながっています。
実は私も、地域の子育て情報サイトの中で、行政の枠を飛び出してお役立ち情報を発信する有志グループに参加しています。「子育て」という核があるので幼稚園レポートやイベント紹介など親子やママに向けた情報が中心ですが、子育てしやすい街という切り口から街の魅力を広めたいという動機は、くちコミ隊と通じるものがあります。

そんなわけで勝手に親近感を持っているのですが、くちコミ隊のうらやましいところはメンバーの層の厚さ。男性もいれば若い方から年配の方まで多彩な顔ぶれがそろい、さぞ幅広い人脈を持っていることでしょう。有益なくちコミ情報を集めるには、ネットワークの広さがものを言いますから。さらに言えば、世代を超えてわが街をバックアップすべく活動する集団の存在は、それ自体が八王子の魅力に思えて、またまたうらやましく映ります。

私が参加している取材チームは子育て情報に特化していますが、将来もっと多くの人を巻き込んで活動の幅が広がったら、そして全国のあちらにもこちらにも、地元愛にあふれたくちコミ隊のような集団ができたら素敵だろうなと、そんなことを思ったのでした。

くちコミ隊と行く「八王子まつり体験ツアー」