花火大会真っ盛りの今、私たちが本当に知りたい情報とは…?
私の住む東京都では、小中学生の夏休みが始まりました。夏休みといえば、海、山、そして…花火!ですよね。
マイ広報紙のHPにも、花火大会特集が掲載されていました。こんなに多くの自治体で花火大会を開催するのですね。花火大会と一緒にさまざまなイベントを開催するところ、会場までマイクロバスを走らせるところ、有料観覧席や障碍者用観覧席を用意しているところ…。それぞれの自治体が地域の事情に合わせてた工夫をされていて、遠方でも思わず行きたくなってしまうような花火大会ばかりでした。
そんな中、ああ、かゆいところに手が届く…と思ったのが、千葉県松戸市の『広報まつど No.1549 2016年7月15日号』の花火特集です。
私は松戸市の住人ではないので、松戸花火大会に行きたいと思っても、まったく土地勘がありません。土地勘がないと、○○周辺で…ということが広報紙に掲載されていても、見られる場所の見当がつかないものです。
ところが『広報まつど No.1549 2016年7月15日号』には、どの場所で花火が打ち上げられて、どこが観覧可能な場所で、どこが立ち入り禁止で…というのを地図で紹介していたのです。これなら土地勘がなくても地図を片手にたどり着くことができます。
さらにうれしいのが、すいているエリアを教えてくれているところ。こうした情報も、何度もこの花火大会に足を運んでいないと、わからないものですから助かります。
マイ広報紙でいろいろな地域の情報を得ると、つい足を運んでみたくなるもの。しかし、外部の人には、その地域では自明のことがわからなくて、困ることも多いものです。
そういえば、私が東京に引っ越したばかりの頃。住み始めた地域でのお祭りで、「町内の法被の貸し出しがあります」とだけ公民館に書かれていて、その貸し出し場所がわからず困ったことがありました。今なら、「ああ、いつもここだから…」とわかるのですが。
情報が地域を超えて飛び交う今の世の中。「使える情報」「生きた情報」とするには、共通感覚の外にある人を意識する必要があるのかもしれません。かくいう私も、ついついコモンセンスに頼った文章を、無意識のうちに書いてしまうことがあります。すべての読者と共通した認識ではないことを「なに、これ?」と指摘してもらうために、夫や子どもたちに一読してもらうことも。何を隠そう、このコラムもいつも誰かに読んでもらっています。