佐渡で起きた自然災害を学ぶ講座が開催
先週、3つの台風が日本列島に大雨と暴風被害をもたらしました。そして今週、その中のひとつである台風10号は、観測史上はじめて東北太平洋側からの上陸というルートをたどる可能性が高いといわれています。最近、「観測史上初」というフレーズを耳にすることが多くなり、これまでとは雨の降り方が変わったことが数値のうえでも明らかになっています。気象情報はこれまで以上に日常生活に不可欠なものになってきていて、自治体広報紙にも大雨や暴風への備えなど地域の災害対策の記事が数多く掲載されています。
今回は、そのような記事のなかから新潟県佐渡市「市報さど(お知らせ版)」No.150に掲載された「放送大学新潟学習センター公開講演会(市民大学講座連携事業)を開催します」を取りあげます。この記事は、地質と気象条件を関連させながら、過去に佐渡で起きた自然災害を学ぶとともに、現在の防災への取り組みをハードとソフトの視点から考える、という講座の案内です。このような講座は、自治体が過去に起きた災害をどのように分析して、現在の対策に活かしているのかの説明にもなりますし、地域住民が災害対策の現状を知ることは、“自助”、“共助”の観点からもとても大切なことだと思います。
過去に地域で発生した災害に関する知識は、災害に直面したときのとっさの判断にも役立ちそうです。新たに住民になった方のみならず、長く住んでいる方にとっても有効な防災対策だといえます。ぜひとも、多くの自治体で行ってほしい取り組みだと思います。
☆気象庁ホームページでは、全国の観測所で記録した“観測史上1位”の気温や降水量などのデータが頻繁に更新されています。
☆台風への備えとして、排水溝の掃除、飛ばされやすいものの固定、避難経路の確認、非常持ち出し品の点検をしましょう。