健康促進は知恵の見せどころ! 「0の日チャレンジ」
寒く運動不足になりがちなこの季節、『広報こまき 平成29年1月15日号』にあった「歩数計でのウォーキングチャレンジ『0の日チャレンジ』がはじまります」の記事が目にとまりました。
実は私、50歳を目前にした昨年の秋から、体力維持のためにランニングを始めました。生まれてからこのかた、運動など体育の授業以外でしたことがない超インドア派の私ですから、これはもう世紀の大方向転換。家族だけでなく、友達にもたいそう驚かれました。
きかっけは、夏の講演会でした。いつも立ったままお話しするのですが、この時は1限ずつ、小学5・6年生に授業をした後の2時間の講演会。夏の暑さもあり、何度か立ちくらみを起こしてしまったのです。もちろん、プロとして悟られないようにごまかしましたが。これはまずい、仕事ができなくなる…と切実に感じた瞬間でした。
もし、あの講演がなかったら、私は運動を自主的にする気など、さらさらなかったでしょう。そしていつか、決定的なダメージがあるまで、運動を拒否したライフスタイルを貫いたと思うのです。運動を習慣的にしたことがない人にとって、いくら運動が健康にいいとお題目を唱えられても、「でしょうね~」で終わってしまうのが関の山。人間、方向転換には自ら動くような「きかっけ」が必要だと思うのです。
『0の日チャレンジ』には、そうした「きっかけ」とするための仕掛けがたくさん盛り込まれていました。まず、参加期間の歩数の合計が56,000歩以上達成で、こまきプレミアム商品券1,000円分(抽選)をプレゼントというもの。人間、現金(・・)なものですから、これはちょっと魅力的です。そしてイベント名にもなっているように、0のつく日(1月20日(金)、1月30日(月)、2月10日(金))なら、どの日からスタートしてもよい点。最初のチャンスを逃しても大丈夫なので、ついつい忘れてしまった人も、口コミで聞いた人も「きかっけ」を逃すことはありません。そして一斉に歩き出すのではなく、歩数計で各自確認を取る方式なため、生活のリズムを変えることなく気軽に参加できます。
公民館などで〇〇教室を開催しても、来る人はそもそも運動する人だったりします。運動する習慣のない人、興味のない人にはハードルを下げた「きっかけ」が必要。元運動大嫌い人間の私としては、『0の日チャレンジ』のような試みが広がることを願っています。